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灯明まつりで連夜賑わいを見せているこの門前町ですが、善光寺はかつて「遠くとも 一度は詣れ 善光寺」という故事が生まれたように、誰もが一生に一度は訪れたい名刹。

その傍らにある藤屋御本陳は、今年で創業から369年を迎えます。

藤屋御本陳がこの地で旅館として歩みはじめたのは、慶安元年　1648年。

第三代将軍、徳川家光公の時代でした。

それは、長きにわたって再建が進められていた善光寺が、ようやくその姿を取り戻そうとしていた頃。

それを待ちわびる人びとの心をあらわすかのように、日本各地からの街道や、藤屋をはじめとする数々の旅籠が、善光寺の再建とともに息づきはじめたのです。

そうして、江戸から明治、大正、昭和、平成と時代が変わりゆく幾星霜ものあいだ、善光寺参拝のために訪れる旅人たちの想いを、藤屋御本陳は見つめ続けてきました。

THE FUJIYA GOHONJINとして、「結婚式」という一生に一度のかけがえのない瞬間を記憶する場所となってからも、私たちが本質的に大切にしたい「おもてなし」の心は変わりません。

いつの時代も、目の前のお二人を、訪れるすべての人びとを癒し、笑顔にしたい。

この善光寺の門前で、「大切なもの」を象徴する無二の存在でありたいと、私たち藤屋御本陳は想いつづけています。